「羊のうた」手直しを探してみました。

ページ	単行本	雑誌掲載時
13ページ	辻「ヒマじゃないのよ文化祭は一年分の活動すんだから」	辻「ヒマじゃないのよ文化祭は一年分の活動すんのよ」
19ページ	八重樫「発作が起きたんだ」「どうしよう　どうしよう」「もし誰かに見られたら…」	八重樫「どうしよう」「どうしよう　どうしよう」「高城くんが…」
54ページ	書き下ろし	（ありません）
56ページ	書き下ろし 風見「そ……それはどういう意味ですか？」 千砂「わたしが父を追い詰めたんです」「わたしの……存在自体が父には重荷だった……」	（ありません）
93ページ	一砂「でも……失踪者は年月が過ぎれば死亡者扱いになるっていうし」 「今までその事で何も問題無かったわけだし……」 「父さんが言わなかったっていう事はさしたる問題じゃないのかもしれない　だって現に俺達の生活には響かないし……」	一砂「でも……それってそんなに重要な事かな？」 「だって母さんが生きてないとしたらただ書類上の事だけだろ」 「失踪者は年月が過ぎれば死亡者扱いになるっていうし　俺達の生活には影響ないよ今までもそうだったし」
94ページ	一砂「千砂……何かイライラしてるよ……」	一砂「父さんだって知らなかったかもしれないじゃないか」
141ページ	千砂「だから……わたしも連れて往こうとしたのよ……」	千砂「そして……わたしも連れて往こうとしたのよ……」
	（ありません）	一砂「え……退院？」 水無瀬「ああ……急だが明日の午後に退院手続きをとった」 「夕方までに迎えに来て欲しいんだが」 一砂「あ…はいもちろん」 「明日は昼ごろから行くつもりでしたし」 水無瀬「病室へ行く前に僕のところへ寄ってくれ」 「じゃ……待ってるよ」 囲み書き「千砂が退院……」
219ページ	右下のコマ 八重樫「あ……これ……」「木ノ下くんから　彼も同じ学校なんだよ」	（単行本で「あ……これ……」が入っている吹きだしは無し） 八重樫「あ……これ……　木ノ下くんから」
224ページ	夏子「どう？　一砂に会ってみて……」 八重樫「はい……おばさまの言う通りです……」	夏子「一砂は　あなたのことは覚えていたのね」 八重樫「はい……わたしの事も友達の木ノ下くんの事も……」
225ページ	八重樫「……………つまり」「この一年間を白紙にするという事ですか？」 夏子「というより一年前に戻るの……　わたし達も一緒にね……」	八重樫「………そうですね」「わたしもそう思います」 夏子「だから……学校は変えようと思うの……　夏までに編入ということで一年生からやり直させるわ」
226ページ	書き下ろし 夏子「そしてまた始めるの　この一年間をやり直すのよ」 八重樫「………できるでしょうか？　本人に気づかれずに……ずっと？……」 夏子「そうね……難しいと思うわ……」「だけど一砂は自分がまだ中学三年生だと思い込んでるし　そうでないと知ったら空白の一年間の記憶を捜すでしょう」 八重樫「もし……」「何かのきっかけで思い出してしまったら？」	（ありません）
227ページ	書き下ろし 夏子「その時はその時よ」「本当の事を話すわ」「たとえ一砂の病気が再発しても」「その覚悟はできているのよ……」 八重樫「………」 夏子「………」 夏子「本当は……」「わたし達がやり直したいのかもしれないわ……」「わたし達はあの子の事を何もわかってなかった……　今度こそ本当の親子になれそうな気がするのよ」	（ありません）
228ページ	（１コマ目）八重樫「きっと……彼もそう望んでいます」 （３コマ目）八重樫「今までに比べたら何でもない事です」 （４コマ目：書き下ろし）夏子「………そうよね……」	（１コマ目）八重樫「そう……ですか……」 （３コマ目）八重樫「はい……それが最良だと思いますから」 （４コマ目：席を立とうとする二人）夏子「それを聞いて安心したわ」「木ノ下くんにもよろしく言っておいてね」
229ページ	夏子「学校は変えようと思うの……」「夏までに編入ということで一年生からやり直させるわ」	夏子「一砂の戸籍をわたし達のところに移そうと思うの」「近い内に江田姓になるからよろしくね」
234ページ	水無瀬「そう言えば今年の高城家の桜はいつまでも花を落とさずにいたよ」「あんなにきれいな桜は見たことがない……」 「………ちょうど去年の今頃だったな」	（ありません）
235ページ	水無瀬「こんなとこで寝てると風邪をひくよ」 千砂「どお？この新しい制服」 水無瀬「似合うよ」 「部屋の中が花びらだらけじゃないか」 千砂「新しい生活　わたし……変われるかしら？」「ここで…」 水無瀬「一砂くんの存在が彼女を変えた　普通の女の子にね」 「彼女の……短い人生の終わりに」「充実した日々を送れて良かったと思ってるよ」	（ありません）
241ページ	（上２コマは書き下ろし） 一砂「あ……それと…　名字変わるんだ」「戸籍をおじさんとこに移すことになってさ　ほら…今のままだと入学手続きとかで面倒みたいだから……」 八重樫「そっか……　いつかそうなると思ってた……」
242ページ	囲み書き「ここから始めればいいのだから」 （構図は同じですが書き下ろし　雑誌掲載時は八重樫は後ろで鞄を持っている、また影の向きが左に伸びているといった変更あり）	雑誌掲載時は241ページと242ページは同じページ。最後の後ろ姿の二人に以下の台詞あり 一砂「うち寄ってけば」 八重樫「うん」

（雑感）

やはり最終話あたりで大きく追加が入りましたね。全体的に読者に優しいと言うか足り無かった部分が補われたような、そんな修正が多いような気がします。